当サイトの記事は編集部が法令や公的機関・業界団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に葬儀サービスへの案内(広告)を含みます。
身内の不幸があり、『葬儀社ってどうやって選べばいいの?』『今すぐ決めないといけないの?』と戸惑っている方もいるのではないでしょうか。このたびは、心よりお悔やみ申し上げます。
結論から言うと、葬儀社選びで大事なのは「最初の電話で全部決めないこと」と「見積書の中身を確かめること」の2つです。
この記事では、葬儀の形の選び方、最初の電話で聞くこと、見積書のチェック表、相談先の候補を順番にお伝えします。
身内の不幸で葬儀社を探す時、まず何をする?
亡くなった直後に決めないといけないのは、ご遺体をどこへ運んで安置するかです。葬儀の形や細かいプランは、そのあと見積書を見ながら家族で決めても間に合います。
身内の不幸は、多くの場合、何の準備もないまま突然やってきますよね。
病院や施設から「葬儀社は決まっていますか」と聞かれて、頭が真っ白になる方も少なくありません。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の案内によると、互助会や葬祭業者はほぼ24時間営業で、病院から自宅へは真夜中でもご遺体を移送してくれます。
一方で、お寺などの式場に直接運ぶ場合は、夜中は受け入れてもらえないこともあり、その時は病院の霊安室で預かってもらう流れになるそうです。
- 家族や近い親族に連絡する
- 葬儀社に電話して、ご遺体の搬送と安置をお願いする
- 安置したあと、葬儀社と打ち合わせをして見積書を受け取る
- 喪主、葬儀の形、日取り、式場を家族で決める
- 職場や親戚に、葬儀の日程を伝える
『でも、最初に電話した葬儀社にそのまま頼まないといけないのでは…』と思う方もいますよね。
搬送をお願いした葬儀社に、葬儀まで頼むかどうかは、見積りを見てから決めて大丈夫です。電話の時点で迷っていたら、正直にそう伝えてみてください。
「搬送と安置をお願いしたいです。葬儀については、見積りを見てから家族で決めたいと思っています」
亡くなった当日にやることの全体は、身内の不幸があったらやることで順番にまとめています。
葬儀の日程には、法律の決まりは少ない
墓地、埋葬等に関する法律3条では、火葬は亡くなってから24時間を過ぎたあとでなければ行えないと決められています。
全互協は、それ以外に葬儀の日程についての法的な決まりはないと説明しています。
ただ、ほとんどの火葬場は正月三が日は休みで、友引を休業日にしている火葬場もあるそうです。日程は、火葬場の空きと親族の都合を見ながら、葬儀社と相談して決めていきましょう。
打ち合わせで決めること
安置が済んだら、葬儀社との打ち合わせです。全互協は、葬儀までに決めることとして次の項目を挙げています。
| 決めること | 考え方のヒント |
|---|---|
| 喪主 | 全互協の案内では、一般的に配偶者、長男、長女、親、兄弟の順で、故人とのつながりが深い人 |
| 宗教・宗派 | 菩提寺があれば、まず連絡して相談する |
| 葬儀の規模と形 | 呼びたい人の範囲から考える |
| 式場と日取り | 火葬場の空きと親族の都合をあわせて決める |
| 祭壇と世話役 | 葬儀社に選択肢を見せてもらう |
| 葬儀費用の把握 | 打ち合わせをして見積書を取る |
一度に全部決めなくても大丈夫です。分からない項目は「家族と相談してから決めます」と伝えて、持ち帰ってみてください。
家族葬・一日葬・直葬、身内の葬儀にはどれが合う?
『家族葬にしたいけど、一日葬や直葬との違いがよく分からない』という方も多いはずです。
まずは言葉の意味から見てみましょう。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、葬儀の形を次のように説明しています。
| 葬儀の形 | どんな葬儀か(全葬連の説明より) |
|---|---|
| 一般葬 | 故人と関わりのあった人を広く招く、伝統的な形。通夜、葬儀・告別式、火葬の順で行う |
| 家族葬 | 親族や親しい友人など、限られた人だけで行う葬儀 |
| 一日葬 | 通夜をせず、葬儀と告別式を1日で行う |
| 直葬(火葬式) | 通夜や告別式をせず、火葬のみを行う。宗教色のないシンプルな形 |
向き不向きを、家の事情から考える
どの形がいいかは、故人や家族の希望、呼びたい人の範囲で変わります。ここでは、よくある家の事情ごとに、合いやすい形をまとめてみました。
| 家の事情 | 合いやすい形 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 故人の交友関係が広く、お別れしたい人が多い | 一般葬 | 参列者の人数が読みにくく、返礼品や飲食の数が変わりやすい |
| 家族と親しい人だけで、ゆっくり送りたい | 家族葬 | 呼ばなかった人に、あとでどう伝えるかを考えておく |
| 遠方の親族が多く、何日も集まるのが難しい | 一日葬 | 通夜がないので、仕事帰りに来たい人は参列しにくい |
| 式はせず、火葬で静かに見送りたい | 直葬(火葬式) | お寺とのお付き合いがある家は、先に菩提寺に相談する |
- 故人や家族が、身内だけでの見送りを望んでいる
- 高齢の親族が多く、長い日程が負担になる
- 参列してほしい人の範囲がはっきりしている
- 故人の友人や仕事関係の人から、参列したいと言われそう
- 菩提寺があり、式の形について相談が必要
- 親族の間で、葬儀の形について考えが分かれている
ここが大事なところです。「家族葬」「一日葬」という言葉が指す中身は、葬儀社によって違うことがあります。
国民生活センターも、言葉のイメージにとらわれず、参列者の人数や葬儀の日数、料金などを具体的に確かめるよう呼びかけています。

最初の電話で葬儀社に聞くこと
葬儀社への最初の電話は、緊張しますよね。何を聞けばいいか分からないまま、相手のペースで話が進んでしまうこともあります。
電話の前に、聞きたいことを紙やスマートフォンのメモに書いておくと安心です。答えを書き込みながら聞けば、あとで家族に説明する時にも役立ちます。
最初の電話で聞く質問リスト
最初の電話で聞いておきたいことを、場面ごとにまとめました。そのまま読み上げて使ってみてください。
| 聞くこと | 電話での聞き方の例 | なぜ聞くか |
|---|---|---|
| 迎えに来られる時間 | 「今から来ていただくと、何時ごろになりますか」 | 病院や施設に伝える時間を決めるため |
| 安置する場所 | 「自宅に安置できない場合、預かっていただける場所はありますか」 | 住まいの事情で自宅に安置できないこともあるため |
| 安置の日数の扱い | 「安置が何日か延びた場合、費用はどうなりますか」 | 火葬場の空き次第で日数が延びることがあるため |
| 対応できる葬儀の形 | 「家族葬や一日葬にも対応していますか」 | 希望の形を扱っているかを確かめるため |
| 見積書をもらえるか | 「打ち合わせの時に、明細の入った見積書をいただけますか」 | 契約前に中身を確かめるため |
| 宗教者の手配 | 「お寺とのお付き合いがない場合、相談できますか」 | 菩提寺がない家もあるため |
電話の時に伝えておくこと
聞くことと同じくらい、こちらから伝えておくことも大切です。
- 亡くなった方の名前と、今いる場所(病院なら病棟や部屋)
- 電話している人の名前と、続柄、連絡先
- 自宅に安置できるかどうか
- 菩提寺や、家の宗教・宗派が分かればその名前
- 葬儀の形について、家族で話している希望があればその内容
『宗派が分からない…』という時も、慌てなくて大丈夫です。「分からないので、親族に確認してから改めて伝えます」と言えば問題ありません。
夜中や休日に亡くなった場合の連絡の仕方は、急な身内の不幸|当日・土日・夜中の職場への連絡も参考にしてみてください。
見積書で確かめる項目のチェック表
葬儀社を選ぶうえで、一番時間をかけたいのが見積書の確認です。
全葬連は、複数の葬儀社から見積もりを取ること、少なくとも3社から取るとよいことを挙げています。見積書に分からない項目があれば質問し、追加料金が出る可能性がないかを契約前に確かめるよう書いています。
国民生活センターの「3つのポイント」
国民生活センターは2026年6月3日に、葬儀サービスの料金トラブルについて注意を呼びかけました。全国の消費生活センターなどに寄せられる葬儀サービスの相談は、年間で900件前後あるそうです。
寄せられた相談には、見積書に明細がなく「一式」としか書かれていなかったり、会食などの追加費用で想定よりかなり高くなったりした例がありました。
同センターの啓発リーフでは、次の項目を確かめるよう呼びかけています。
- 葬儀の実施日数は?
- 参列者の人数は?
- 契約に含まれている項目は?
- 含まれていない項目は別料金?
- 追加サービスの内容は?料金は?
詳しくは国民生活センターの「依然として多い葬儀サービスの料金トラブル」で読めます。
費用の区分ごとに見る見積書チェック表
上のチェック項目を、全葬連が説明している費用の4つの区分に当てはめてみました。見積書と見比べながら使ってみてください。
| 費用の区分(全葬連) | 主な中身 | 見積書で確かめること |
|---|---|---|
| 葬儀基本費用 | 棺、骨壺、祭壇、遺影写真、霊柩車、火葬料など | 火葬料が入っているか、別に払うのか |
| 宗教者への謝礼 | お布施、戒名料、心付けなど | 見積書に入っているか、別にお寺へお渡しするのか |
| 飲食接待費 | 通夜振る舞い、精進落とし、会葬御礼など | 人数が増えた時に、いくら増えるかの計算の仕方 |
| その他 | 返礼品、会場使用料、生花、案内状、礼状など | 数で変わる物と、プランに含まれる物の区別 |

「プラン料金」や「一式」の金額だけを見て決めてしまうことです。安置の日数が延びた時、参列者が増えた時、式場の上限を超えた時などに追加がかかるかどうかを、契約前に聞いておきましょう。
打ち合わせは一人でしない
国民生活センターは、葬儀社との打ち合わせは親族や第三者など複数人で行うようすすめています。喪主一人だと、聞き漏らしや確認不足が起きやすいからです。
疲れている時に、一人で何十もの項目を決めるのは大変ですよね。家族の誰か一人でも同席してもらい、見積書を一緒に見てみてください。
「この項目は、プランに入っていますか。入っていない場合、別にいくらかかりますか」
こう一つずつ聞いていけば、分からないまま契約することは防げます。
お金の全体像や、葬儀のあとに戻ってくるお金については、身内の不幸でかかるお金で詳しくまとめています。
身内の葬儀の相談先:ソファミとよりそうお葬式
『比べたいけど、今から何社も探す時間がない』という方も多いはずです。
そんな時は、電話や資料請求で葬儀の形やプランを確かめられる窓口を、2つほど知っておくと心強いですよ。ここでは、条件ごとに合いやすい相談先を紹介します。どちらが上ということではなく、家の事情に合わせて選んでみてください。
資料請求や電話相談は、申し込みと同じではありません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、亡くなった直後の段取りで慌てずにすみます。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)が合いやすい人
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、株式会社ALL inが運営する葬儀のサービスです。
公式サイトでは、直葬、火葬式、1日葬、家族葬のプランが案内されています。家族だけの小さな葬儀を考えていて、プランごとの違いを資料で見比べたい方に合いやすいです。
| 項目 | 公式サイトの案内 |
|---|---|
| プラン | 直葬、火葬式、1日葬、家族葬 |
| 相談 | 24時間365日の電話相談(通話無料) |
| 資料請求 | 無料。お葬式と分からない封筒で郵送、またはメール |
| エリア | 全国の都道府県から葬儀場を探せる |
公式サイトの家族葬プランのよくある質問では、親族のみの葬儀なら通夜振る舞いや精進落としは行わないことが一般的としつつ、必要なら用意できると書かれています。
資料請求の割引には、請求した当日と翌日に葬儀を依頼した場合は適用されないなどの条件があります。プランの料金と含まれる項目は、公式サイトで確かめてみてください。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)(PR)
もしもの時の連絡先として、葬儀の相談先を知っておきませんか
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬などのプランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、資料請求もできます。
無料ソファミの公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
よりそうお葬式が合いやすい人
よりそうお葬式は、株式会社よりそうが運営する葬儀のサービスです。
公式サイトでは、一般葬、家族葬、火葬式のプランが、参列する人数の目安とあわせて案内されています。家族葬だけでなく一般葬も含めて、人数の目安からプランを考えたい方に合いやすいです。
| 項目 | 公式サイトの案内 |
|---|---|
| プラン | 一般葬(100名程まで)、家族葬(1〜30名程)、火葬式(1〜10名程) |
| 相談 | 24時間365日の電話相談(通話・相談無料) |
| 資料請求 | 無料。WEBから入力できる |
| エリア | 約900社のパートナー葬儀社と提携(2026年6月時点の公式注記・一部地域を除く) |
公式サイトでは、火葬料金はプランに含まれないこと、返礼品や食事を別に手配した場合や宗教者への謝礼は別になることが注記されています。見積書を見る時は、この部分を一緒に確かめてみてください。
よりそうお葬式(PR)
葬儀の進め方を、まとめて相談したい方に
よりそうお葬式は、全国で葬儀プランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、人数や形に合わせた進め方を相談できます。
無料よりそうお葬式の公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
資料請求や相談の前に、各社のプライバシーポリシーで個人情報の扱いを読んでおくと安心です。ソファミは、寺院紹介や納骨などの提携事業者に個人情報を提供する場合があると記載しています。
身内の不幸の葬儀・葬式でよくある相談
身内の不幸で葬儀や葬式に出る時には、仕事や予定との兼ね合いで悩む声もよく聞かれます。ここでは3つの相談を取り上げます。
葬式で会社を休めるのは、どこまでの関係?
親や兄弟、配偶者の親など、どこまでの関係なら葬式で会社を休めるのかという相談です。
結論から言うと、忌引き休暇の範囲や日数は法律では決まっておらず、会社の就業規則で決まります。厚生労働省のモデル就業規則でも、慶弔休暇は会社が任意に設ける休暇とされ、日数は各事業場で定める形になっています。
対象に入らない親族の時は、有給休暇を使って参列する方法もあります。くわしくは身内の不幸で仕事を休む時|忌引き休暇と、身内の不幸はどこまで?叔父・叔母や祖父母の場合で紹介しています。
バイト先に「葬儀場が分かったら連絡して」と言われた
アルバイトを休む連絡をしたら、葬儀場など詳しいことが分かったら連絡してと言われた。何を聞かれるのか、という相談です。
職場が知りたいのは、多くの場合「いつからいつまで休むか」と「いつ戻れるか」です。香典や弔電を出すかどうかを決めるために、葬儀の日時や場所を聞かれることもあります。
「〇〇です。葬儀の日程が決まりました。〇日が通夜、〇日が葬儀で、場所は〇〇です。〇日から〇日までお休みをいただき、〇日から出勤できます。家族葬のため、お気持ちは辞退させていただきます」
家族葬で香典などを辞退する場合は、最後の一文のように添えておくと行き違いが起きにくくなります。
葬式と旅行の日程が重なってしまった
身内の葬式と、前から予約していた旅行の日程が重なってしまい、費用も払っていてキャンセルできないという相談です。
これは家によって考え方が分かれるところで、決まった正解はありません。故人との関係の近さと、家族の気持ちを一番に考えてみてください。
参列できない場合は、喪主や家族に早めにその旨を伝え、弔電を送ったり、後日あらためて弔問したりする方法もあります。誰にどう伝えるかは、身内の不幸の連絡|誰に・いつ・どの順番で知らせるかも参考にしてみてください。
よくある質問
病院から紹介された葬儀社に頼まないといけませんか?
頼むかどうかは家族で決めて大丈夫です。搬送だけをお願いして、葬儀は見積りを比べてから決めたいと伝える方法もあります。迷う時は、先にその旨を正直に伝えてみてください。
葬儀社には、いつ連絡すればいいですか?
ご遺体の搬送と安置が必要なので、亡くなったあとできるだけ早く連絡します。全互協の案内では、葬儀社はほぼ24時間営業で、真夜中でも移送してくれるとされています。
見積書をもらわずに契約しても大丈夫ですか?
国民生活センターは、契約前に見積書を受け取り、明細をよく確かめるよう呼びかけています。口頭の説明だけで決めず、含まれる項目と別料金の項目を書面で確かめてみてください。
家族葬にしたら、参列したいという人にはどう伝えればいいですか?
「故人の遺志により、家族のみで執り行います」のように伝える方法があります。葬儀のあとに改めてお知らせを送る方法もあります。
葬儀社とトラブルになりそうな時は、どこに相談すればいいですか?
国民生活センターは、不安に思った時やトラブルが起きた時は、最寄りの消費生活センターなどに相談するよう案内しています。消費者ホットラインは「188」番です。
まとめ
- 亡くなった直後は、搬送と安置だけ先に頼めばいい。葬儀は見積りを見てから決める
- 家族葬・一日葬・直葬は、家の事情と呼びたい人の範囲で選ぶ。言葉が指す中身は葬儀社で違う
- 最初の電話は、聞くことと伝えることをメモしてからかける
- 見積書は、日数・人数・含まれる項目・別料金・追加サービスを確かめる
- 打ち合わせは複数人で。困った時は消費者ホットライン「188」に相談できる





コメント