当サイトの記事は編集部が法令や公的機関・業界団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に葬儀サービスへの案内(広告)を含みます。
身内の不幸の知らせを受けて、何から手をつければいいのか分からず、気持ちばかり焦っている方も多いはずです。心よりお悔やみ申し上げます。
結論から言うと、身内の不幸があったらやることは「今日やること」「葬儀までにやること」「落ち着いてからやること」の3段に分けると、ぐっと楽になります。
亡くなった当日にやるのは、葬儀社への連絡と、家族・職場への最初の連絡くらいです。この記事では、その順番と、期限のある手続きだけを分かりやすくお伝えします。
身内の不幸があったらやることは「今日・葬儀まで・落ち着いてから」の3段
最初にやるのは、葬儀社への連絡
最初にやることは、葬儀社に電話をして、亡くなった方を安置する場所を決めることです。病院で亡くなった場合は、長く病室にいられないことが多いので、ここが一番急ぐところです。
『役所の手続きもあるし、親戚にも知らせないと』と、頭の中がいっぱいになりますよね。
でも、亡くなった当日にすべてを片付ける必要はありません。実は、役所への届け出の多くは葬儀社が手伝ってくれたり、数日のうちに出せば間に合ったりするものなんです。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の案内では、互助会や葬祭業者はほぼ24時間営業で、真夜中でも病院から自宅へ移送してくれるとされています。夜中や休日に亡くなった場合でも、まずは電話してみてください。
病院から葬儀社を紹介されることもありますが、その場で決めなくても大丈夫です。安置のための移送だけをお願いし、葬儀そのものは見積もりを見てから決める、という進め方もできます。
3段に分けたやることの一覧
ここが大事なところです。葬儀社に電話をしたあとのやることを、急ぐ順に3段に分けてみました。
一度にすべて覚えなくて大丈夫です。今の自分がどの段にいるかだけ確かめて、その段のことから進めてみてください。
| 段 | いつまでに | 主なやること | 誰がやるか |
|---|---|---|---|
| 今日やること | 亡くなった当日 | 葬儀社への連絡・安置・死亡診断書の受け取り・家族と職場への最初の連絡 | 家族の中心になる人 |
| 葬儀までにやること | 通夜・葬儀の前日まで | 喪主と宗派の確認・葬儀の形と日程・見積もり・死亡届と火葬許可・訃報の連絡 | 喪主と葬儀社 |
| 落ち着いてからやること | 葬儀のあと数日〜数か月 | 年金や健康保険の手続き・埋葬料や葬祭費の申請・四十九日の準備・喪中はがき | 喪主や家族で分担 |

『自分は喪主じゃないから、何もしなくていいのかな』と思う方もいるかもしれません。
喪主(葬儀の中心になって遺族を代表する人)でなくても、親族への連絡や受付の手伝いなど、できることはたくさんあります。家族で役割を分けておくと、一人に負担が集中しません。
- 葬儀社とのやりとりをする人を一人決める
- 親族への連絡をする人を決める
- 故人の友人・知人への連絡をする人を決める
- 役所や病院の書類をまとめて保管する人を決める
今日やること:亡くなった当日のチェックリスト
亡くなった当日は、とにかく「止めてはいけないこと」だけ進めましょう。
葬儀社に連絡して、安置する場所を決める
まずは葬儀社に電話をして、亡くなった場所と、安置したい場所(自宅か、葬儀社の安置施設か)を伝えます。
全互協の案内では、遺体を直接お寺などの式場に運ぶ場合、夜中は受け入れてもらえないこともあり、その時は病院の霊安室で預かってもらうとされています。どこに安置するかは、葬儀社と相談しながら決めれば大丈夫です。
電話では、こんなふうに伝えれば十分です。
「先ほど〇〇病院で父が亡くなりました。安置をお願いしたいのですが、これから来ていただけますか」
「承知しました。お迎えに伺う時間をご案内しますね」
死亡診断書を受け取って、なくさないように保管する
病院で亡くなった場合は、医師から死亡診断書を受け取ります。死亡届の用紙と一体になっていて、役所への届け出に使う大事な書類です。
法務省の案内でも、死亡届には死亡診断書または死体検案書を1通添付するとされています。
死亡診断書の原本を一枚しか持っておらず、役所に出したあとで、ほかの手続きに使う写しがなくて困ることがあります。届け出る前に、何枚かコピーを取っておくと安心です。
家族・親族と職場に、最初の連絡を入れる
親族やごく親しい人には、できるだけ早く知らせます。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の案内では、勤務先や仕事関係には、葬儀の日程や形式が決まってから連絡するのが一般的とされています。
ただ、翌日に出勤の予定があるなら、休むことだけは先に伝えておきましょう。誰にどの順番で知らせるかは身内の不幸の連絡|誰に・いつ・どの順番で知らせるか、職場への伝え方は身内の不幸を会社・職場へ連絡する方法でくわしく紹介しています。
「〇〇です。急なご連絡で失礼します。本日、身内に不幸がありました。明日からしばらくお休みをいただきたく、日程が決まりましたら改めてご連絡いたします」
夜中や土日に亡くなった場合の連絡の仕方は、急な身内の不幸|当日・土日・夜中の職場への連絡が参考になります。
夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を一つ知っておくと、当日の段取りで慌てずにすみます。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)(PR)
もしもの時の連絡先として、葬儀の相談先を知っておきませんか
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬などのプランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、資料請求もできます。
無料ソファミの公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
葬儀までにやること:喪主・葬儀の形・届け出
安置が済んだら、葬儀社と打ち合わせをして、葬儀の中身を決めていきます。
葬儀社との打ち合わせで決めること
全互協の案内では、葬儀までに決めておきたいこととして、喪主・宗教や宗派・葬儀の規模・式場・日取り・祭壇・世話役・費用の把握が挙げられています。
- 喪主を決める(一般的には配偶者、長男、長女、親、兄弟の順で、故人とのつながりが深い人)
- 家の宗教・宗派と、お付き合いのあるお寺や神社を確かめる
- 葬儀の形と、呼ぶ人のおおよその人数を決める
- 式場と日取りを決める
- 見積書を受け取り、明細を確かめてから契約する
葬儀の形には、いくつかの種類があります。全葬連の説明をもとに、違いを簡単に並べてみました。
| 葬儀の形 | どんな形か | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 一般葬 | 故人と関わりのあった人を広く招き、通夜・葬儀・告別式・火葬の順で行う | 付き合いの広かった方を、多くの人で見送りたい時 |
| 家族葬 | 親族や親しい友人など、限られた人だけで行う | 身近な人だけで、ゆっくりお別れしたい時 |
| 一日葬 | 通夜をせず、葬儀と告別式を1日で行う | 遠方の親族が多い時や、日程を短くしたい時 |
| 直葬(火葬式) | 通夜や告別式を行わず、火葬だけを行う | 故人の希望や、ごく少人数で見送る時 |
国民生活センターは、「家族葬」「一日葬」は葬儀社によって取り扱う範囲が違うことがあると注意を呼びかけています。言葉のイメージだけで選ばず、参列者の人数や日数、料金に何が含まれるかを具体的に確かめてみてください。
日取りを決める時の目安
『葬儀は何日以内にやらないといけないの?』と気になる方も多いですよね。
墓地、埋葬等に関する法律では、火葬は亡くなってから24時間を過ぎた後でなければ行えないとされています。全互協によると、それ以外に葬儀の日程についての法的な決まりはありません。
ただ、ほとんどの火葬場は正月三が日が休業で、友引を休みにしている火葬場もあります。日程は、葬儀社に火葬場の空きを確かめてもらいながら決めましょう。
死亡届と火葬許可の手続き
死亡届は、戸籍法で、亡くなったことを知った日から7日以内(国外で亡くなった時は3か月以内)に出すことになっています。
| 手続き | 期限・決まり | 出す場所 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 死亡届 | 亡くなったことを知った日から7日以内 | 亡くなった場所・本籍地・届け出る人の住所地の市区町村 | 手数料はかからない。死亡診断書と一体の用紙 |
| 火葬許可の申請 | 死亡届と一緒に出すのが一般的 | 死亡届を出す市区町村 | 火葬許可証がないと火葬できない |
| 火葬 | 亡くなってから24時間を過ぎた後 | 火葬場 | 火葬後に日付が入った証明が一般に埋葬許可証と呼ばれる |
全互協の案内では、死亡届は休日・平日を問わず届け出ができるとされていますが、実際の受付の時間は市区町村ごとに違います。葬儀社が代わりに提出してくれることも多いので、打ち合わせの時に聞いてみてください。
訃報を知らせる
日程と式場が決まったら、故人の友人・知人や職場、近所の方に知らせます。
全葬連の案内では、伝える内容は、故人の氏名・亡くなった日時・葬儀の日程と場所と形式・喪主の氏名と連絡先、そして香典や供花を辞退するかどうかとされています。死因は伝えなくても構いません。
件名:【訃報】父〇〇〇〇 逝去のお知らせ
〇月〇日に父〇〇〇〇が永眠いたしました。生前のご厚誼に深く感謝申し上げます。通夜は〇月〇日〇時より、葬儀・告別式は〇月〇日〇時より、〇〇斎場にて執り行います。喪主は〇〇〇〇です。なお、ご返信には及びません。
落ち着いてからやること:期限のある手続き
葬儀が終わると、少しほっとしますよね。ただ、ここからの手続きには期限があるものもあるので、一覧にしておきましょう。
年金の手続きは期限が短めです。埋葬料や葬祭費は2年で時効になるので、急がなくていいものの、忘れないうちに申請しておくのがおすすめです。
| 手続き | 期限・目安 | 窓口 | メモ |
|---|---|---|---|
| 年金受給権者の死亡届 | 10日以内(国民年金は14日以内) | 年金事務所・年金相談センター | マイナンバーが日本年金機構に収録されている方は原則不要 |
| 未支給年金の請求 | 葬儀後に早めに | 年金事務所・年金相談センター | 生計を同じくしていた遺族が受け取れる |
| 健康保険の埋葬料(会社員などの健康保険) | 2年で時効(協会けんぽ) | 加入していた健康保険 | 亡くなった方が会社員などの場合 |
| 国民健康保険などの葬祭費 | 2年で時効(自治体の案内) | 市区町村 | 額は自治体が条例で決める |
| 四十九日法要・納骨の準備 | 亡くなってから49日目が目安 | お寺・葬儀社 | 仏式で忌明けとされることが多い日 |
| 喪中はがき | 11月下旬から12月上旬に届くように | 郵便局など | 年賀状を毎年やりとりしている人へ |

日本年金機構によると、未支給年金を受け取れる遺族の順位は、配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹、それ以外の3親等内の親族の順です。遺族年金を受け取れるかどうかは条件があるので、年金事務所で確かめてみてください。
協会けんぽの埋葬料と、国民健康保険の葬祭費は、亡くなった方が入っていた保険によってどちらかになります。申請の時に葬儀の領収書の宛名が必要になることもあるので、捨てずに取っておきましょう。
国税庁の案内では、相続税を計算する時、通夜や火葬、お寺へのお礼など葬式にかかった費用を遺産から差し引けるとされています。一方で、香典返しや法事の費用は含まれません。判断に迷う時は、税務署や税理士に相談してみてください。
お金のことをもっとくわしく知りたい時は、身内の不幸でかかるお金で、受け取れるお金と見積書の見方をまとめています。
身内の不幸でやることを減らす、葬儀社選びのポイント
身内の不幸があったらやることの中で、一番大きいのは葬儀社とのやりとりです。ここで慌てて決めると、あとで「こんなはずでは」となりやすいんです。
国民生活センターは2026年6月3日に、葬儀サービスの料金トラブルについて注意を呼びかけています。全国の消費生活センターなどに寄せられる葬儀サービスの相談は、年間で900件前後とされています。
- 参列者のおおよその人数を伝えたか
- 葬儀の実施日数(通夜をするかどうか)を伝えたか
- 契約に含まれている項目と、含まれていない項目を確かめたか
- 追加のサービスの中身と、料金がかかるかを確かめたか
- 打ち合わせに家族か第三者が同席しているか
国民生活センターは、見積書を受け取って明細をよく確かめること、打ち合わせは喪主一人ではなく複数で行うことを勧めています。困った時は、消費者ホットライン「188」に相談できます。

事前に相談先を知っておくと、当日やることが減る
『縁起でもないし、元気なうちに葬儀社を調べるのは気が引ける』という気持ち、よく分かります。
ただ、国民生活センターも、もしもの時に慌てないよう、前もって情報を集めて葬儀社へ事前相談しておくことを勧めています。資料を取り寄せておくだけでも、当日の電話一本がずっと楽になります。
例えば、次の2社はどちらも24時間365日の電話相談を受け付けていて、資料請求もできます。どちらが合うかは、考えている葬儀の形や受け取り方で選んでみてください。
| 相談先 | こんな方に向いている | 確かめておきたいこと |
|---|---|---|
| ソファミ(旧:家族葬のこれから) | 1日葬や家族葬、火葬式を考えている方。資料をお葬式と分からない封筒で受け取りたい方 | 資料請求の割引が使える時期の条件、火葬料金が別かどうか |
| よりそうお葬式 | 一般葬から火葬式まで、規模を比べて選びたい方。満足保証の仕組みを確かめたい方 | 式場や安置の日数がプランの範囲を超えた時の追加、返礼品や食事の扱い |
どちらも火葬料金は別とされているなど、プランに含まれないものがあります。申し込む前に、公式の案内で料金に含まれる範囲を確かめておきましょう。
よりそうお葬式(PR)
葬儀の進め方を、まとめて相談したい方に
よりそうお葬式は、全国で葬儀プランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、人数や形に合わせた進め方を相談できます。
無料よりそうお葬式の公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
葬儀社の比べ方は、身内の不幸で慌てないための葬儀社の選び方でくわしく紹介しています。
身内の不幸のあとのやることでよくある相談
身内の不幸のあと、やることに追われながら、細かいことで迷う方がとても多いです。よく見かける相談を3つ取り上げます。
行けなくなったイベントやチケットは、どう連絡する?
身内の不幸で、予定していたイベントや約束に行けなくなった、という相談です。
結論から言うと、細かい事情まで説明する必要はありません。「身内に不幸があり、伺えなくなりました」と短く伝えれば十分です。
チケットを譲る約束をしていた相手がいる時は、できるだけ早く知らせてあげましょう。
「急なご連絡ですみません。身内に不幸があり、当日伺えなくなりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
3親等の親族が亡くなった時、仕事は休める?
おじやおばなど3親等の親族が亡くなった時、忌引きで休めるのかという相談もあります。
忌引き休暇(身内が亡くなった時に取れる会社の特別な休み)は、法律で決まった休みではありません。厚生労働省のモデル就業規則でも、日数や対象の親族は会社ごとに決める形になっています。
まずは就業規則を見て、分からなければ上司や人事に聞いてみてください。対象外でも、有給休暇を使って葬儀に出る方法があります。
親族の葬儀への参列を断られた
身内の葬儀に参列したかったのに、家族葬だからと断られた、という相談も見かけます。
そう言われると寂しいですよね。ただ、家族葬は限られた人だけで行う葬儀なので、喪主の家族が呼ぶ範囲を決めていることが多いんです。
葬儀のあとに、自宅へ弔問させてもらえるか聞いてみるのも一つの方法です。お悔やみの気持ちは、葬儀に出なくても伝えられます。
身内の不幸のあとは、何でもきちんとしなければと思いがちです。でも、伝える内容は短くていいですし、迷ったら会社や家族に一言聞けば大丈夫です。
身内の不幸という言葉の意味や、ていねいな言い換えは、身内の不幸とは?意味と使い方、言い換えの表現で紹介しています。
よくある質問
身内の不幸があったら、最初にやることは何ですか?
葬儀社に電話をして、亡くなった方を安置する場所を決めることです。病院で亡くなった場合は、ここが一番急ぎます。
死亡届はいつまでに出せばいいですか?
戸籍法で、亡くなったことを知った日から7日以内(国外の場合は3か月以内)とされています。葬儀社が代わりに出してくれることも多いので、打ち合わせで確かめてみてください。
夜中に亡くなった場合、朝まで待ってから葬儀社に連絡してもいいですか?
多くの葬儀社は24時間対応しているので、夜中でも電話して構いません。病院で亡くなった場合は、移送の相談だけでも早めにしておくと安心です。
葬儀が終わったあと、急いでやる手続きはありますか?
年金の手続きは期限が短めです。日本年金機構にマイナンバーが収録されている方は年金の死亡届が原則不要ですが、未支給年金の請求は必要です。
葬儀社は病院で紹介されたところに決めないといけませんか?
その場で決める必要はありません。安置のための移送だけお願いし、見積書を見てから葬儀を頼む葬儀社を決めることもできます。
まとめ
- 身内の不幸があったらやることは「今日・葬儀まで・落ち着いてから」の3段に分ける
- 今日やることは、葬儀社への連絡と安置、死亡診断書の保管、家族と職場への最初の連絡
- 死亡届は亡くなったことを知った日から7日以内、火葬は亡くなってから24時間を過ぎた後
- 葬儀のあとは、年金・健康保険の手続きと、四十九日や喪中はがきの準備を進める
- 見積書の明細を確かめ、打ち合わせは家族など複数で行う





コメント