身内の不幸があった年の正月・年越し|喪中の過ごし方とクリスマス

身内の不幸があった年の正月を静かに過ごす、白い花とはがきが置かれた冬の部屋

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今年、身内の不幸があって、『お正月はどうしたらいいんだろう』『年賀状は出さないほうがいいのかな』と気になっている方も多いはずです。心よりお悔やみ申し上げます。

結論から言うと、身内の不幸があった年の正月は、お祝いの部分だけを控えて、家族で静かに過ごせば大丈夫です。年賀状は喪中はがきに切り替え、初詣は亡くなった時期と神社かお寺かで考えます。

この記事では、亡くなった時期別の早見表と、年越しやクリスマスの過ごし方までお伝えします。

「身内の不幸」という言葉の意味や、ほかの言い方については身内の不幸とは?意味と使い方で紹介しています。

目次

身内の不幸があった年の正月は、どう過ごせばいい?

先に結論

控えるのは「新年を祝うこと」です。新年のあいさつ、門松などのお正月飾り、お祝いのおせちを控えるのが一般的とされています。家族で集まって食事をすること自体は、控えなくて大丈夫です。

日本郵便の喪中についてのコラムでは、正月は新年を祝うことを避けるようにする、と説明されています。「あけましておめでとうございます」のあいさつや、門松・おせちで祝うことがそれにあたります。

ただ同じコラムで、近年は「家族でお正月の食事を楽しむもの」と考えて、あまり気にしない家庭も少なくないとも書かれています。

『どこまで控えればいいの?』と迷いますよね。ひとつの目安として、お祝いの意味が強いものと、普段の暮らしに近いものに分けて考えてみてください。

普段どおりでいいとされること
  • 家族や親族で集まって食事をする
  • 年末の大掃除や片付けをする
  • 正月休みに体を休める
控えるとされること
  • 「あけましておめでとう」の新年のあいさつ
  • 門松やしめ飾りなどのお正月飾り
  • 年賀状を出すこと

そもそも「喪中」とは

喪中とは、身内を亡くした人が喪に服している期間のことです。喪に服すとは、一定の期間、行いを慎んで故人をしのぶことを言います。

日本郵便のコラムでは、喪中の期間に法律上の決まりはなく、翌年のお正月を迎える時点で喪中だと考えて、年賀状を控えるのが一般的とされています。

どこまでの身内なら喪中になる?

喪中にするのは、一般的には2親等の親族が亡くなった場合が目安とされています。2親等は、祖父母や兄弟姉妹、孫までの範囲です。

ただ、日本郵便のコラムでは、同居していたかどうかや故人との関係で考え方が変わるとも説明されています。迷った時の考え方は、身内の不幸はどこまで?叔父・叔母や祖父母の場合でくわしく紹介しています。

亡くなった時期で変わる、正月の準備と年賀状の対応

ここが大事なところです。身内の不幸があった正月の過ごし方は、いつ亡くなったかで、やることがかなり変わってきます。

亡くなった時期を4つに分けて、年賀状と正月の準備を早見表にしました。

亡くなった時期年賀状・喪中はがき正月の準備初詣
年内の早い時期(秋ごろまで)11月下旬から12月上旬に届くよう喪中はがきを出すお祝いの飾りを控え、食事は家族で相談忌明け後なら、神社の考え方に合わせる
喪中はがきの準備が始まる時期間に合えば喪中はがき、難しければ寒中見舞い葬儀と並行になるので無理をしない四十九日(神道は五十日)前なら神社は控える
12月に入ってから年末寒中見舞いで欠礼をお知らせする正月準備はせず、葬儀と手続きを優先神社は忌明けを待つ
年が明けてから年賀状が届いた相手に寒中見舞いすでに飾った物は片付けて大丈夫神社は忌明けを待つ
亡くなった時期(年内の早い時期・喪中はがきの準備期・12月以降・年明け)で、年賀状と正月の準備、初詣の考え方が変わることを示した図解

忌中とは、亡くなってから四十九日までの期間のことです。仏式では四十九日で忌明けとされることが多く、神道では五十日祭までが「忌」とするのが一般的、と神社本庁は説明しています。

年内の早い時期に亡くなった場合

春や夏に亡くなった場合は、正月を迎えるころには忌明けをすませていることが多いです。

喪中はがきの準備にも余裕がありますよね。いつも年賀状を送っている人の名前を、早めに書き出しておくと安心です。

年末に近い時期に亡くなった場合

年末に近い時期に亡くなると、正月が四十九日より前に来ることがあります。

その場合は、喪中はがきも正月の準備も無理に間に合わせなくて大丈夫です。日本郵便のコラムでも、12月に亡くなった場合や12月上旬までに間に合わない場合は、寒中見舞いで欠礼をお詫びする方法が紹介されています。

年が明けてから亡くなった場合

正月のさなかに亡くなった場合は、すでに飾っていたお正月飾りやおせちをどうするか迷いますよね。

飾りはできる範囲で片付けて大丈夫です。慌てて全部を片付けようとせず、葬儀の準備を先に進めてください。

年明けに亡くなった時に確かめたいこと
  • 葬儀社に連絡し、火葬場が開く日を確認する
  • 玄関のお正月飾りを外せるか家族で相談する
  • 届いた年賀状は、とりあえずまとめて保管しておく
  • 年賀状をくれた相手には、松の内が明けてから寒中見舞いを送る

年賀状への返事は、葬儀がすんで落ち着いてからで間に合います。寒中見舞いは立春のころまでに届けばよいので、急がなくて大丈夫ですよ。

年末年始に身内が亡くなった場合

年末年始は、葬儀の段取りでも気をつけたいことがあります。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の案内では、ほとんどの火葬場は正月三が日は休業とされています。年末や正月早々の不幸の時は、せめて三が日が明けてから日取りを決める、という慣習も紹介されています。

年末年始は日程が延びやすい

火葬場が休みの間は、葬儀までの日数が延びることがあります。ご遺体をどこに安置するか、どのくらいの日数になりそうかを、早めに葬儀社に相談しておくと慌てずにすみます。

全互協によると、互助会や葬祭業者はほぼ24時間営業で、真夜中でも病院から自宅へご遺体を移送してくれるとされています。年末の夜中でも、電話で相談できる葬儀社を知っておくと、休みの間の段取りで慌てずにすみますよ。

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喪中はがきと寒中見舞い、年賀状はどうする?

身内の不幸があった年は、年賀状の代わりに喪中はがきを出すのが一般的です。

喪中はがきは、新年のあいさつを控えることを伝える「欠礼状」です。日本郵便のコラムでは、本来は訃報を知らせる目的ではないと説明されています。

喪中はがきを出す流れ
  1. 例年、年賀状をやりとりしている相手を書き出す
  2. 11月下旬から12月上旬までに届くよう準備する
  3. 「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」と書く
  4. 亡くなった人の続柄、名前、亡くなった月日を添える
  5. 間に合わなかった相手には、松の内が明けてから寒中見舞いを送る

日本郵便のコラムには、2026年10月時点の案内として、郵便局の年賀状の引受開始は2026年12月20日からと書かれています。その前に届くように出しておけば、相手が年賀状を準備する前に伝えられます。

喪中はがきの文例

日本郵便のコラムで紹介されている書き方をもとに、基本の形をまとめました。続柄と名前、亡くなった月日を入れ替えて使えます。

喪中はがきの文例

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年〇月〇日に 〇〇(続柄)〇〇が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
令和〇年〇月

日本郵便のコラムでは、寒中見舞いは句読点を使わないのが伝統的とされています。喪中はがきも、それにならって句読点を入れずに書く人がいます。

喪中はがきを出す相手

日本郵便のコラムでは、基本的に年賀状を例年送っている人に出すとされています。親や兄弟など身内には出す必要はないものの、遠い親戚には出してもいいとされています。

仕事だけのお付き合いの相手には、個人の喪中はがきは出さず、会社の年賀状をそのまま出すのがスマート、と同じコラムは書いています。

寒中見舞いを送る時期

12月に入ってから亡くなった場合や、喪中を知らない人から年賀状が届いた場合は、寒中見舞いで返します。

地域送る時期の目安(日本郵便のコラム)
関東など松の内が明ける1月8日から立春(2月4日頃)まで
関西など一部地域1月16日から立春(2月4日頃)まで

寒中見舞いには、年賀はがきを使わず、「謹賀新年」などのお祝いの言葉も入れません。手元に余った年賀はがきは、郵便局で通常のはがきや切手に交換してもらえると、日本郵便のコラムで案内されています。

寒中見舞いの文例

寒中お見舞い申し上げます
昨年〇月に〇〇(続柄)が亡くなり 年頭のご挨拶を控えさせていただきました
ご連絡が行き届かず失礼いたしました
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください

もう年賀状を用意していた時は

『年賀状を書き終えたあとに不幸があった』という方もいますよね。

その場合は、書いた年賀状は出さずに手元に置いておきましょう。未使用の年賀はがきなら、郵便局で交換してもらえる場合があります。

初詣・神棚・お正月飾りはどうする?

初詣は、神社かお寺か、そして忌明けしているかどうかで考え方が分かれます。

神社本庁は、亡くなってから五十日の「忌」の期間は、神社の参拝や家庭の神棚のおまつりを控えるとしています。五十日を過ぎれば、原則として参拝を再開してもよいとも説明しています。

行き先・場面忌中(亡くなってから五十日、仏式は四十九日まで)忌明け後の喪中
神社への初詣控えるとされる差し支えないとする神社が多いとされる
お寺への初詣宗派や地域で考え方が分かれる宗派や地域で考え方が分かれる
神棚のおまつり白い半紙などで神棚を封じ、おまつりを控える再開してよいとされる
新しいお神札忌明け後に受ける受けてお祀りするのがよいとされる

お寺については、曹洞宗のよくある質問で「新年のお詣りは避ける」「特に避けることは無い」など、地域によってさまざまだと紹介されています。迷った時は、菩提寺や近くの神社に相談するとよいとされています。

神社の初詣・お寺の初詣・神棚・お神札について、忌中と忌明け後の喪中で考え方がどう変わるかをまとめた図解

忌明け後でも、初詣は少し時期をずらす人も

日本郵便のコラムでは、お正月の初詣は新年を祝う意味合いも強いので、お祝いムードが落ち着いてから参拝したほうがよいとされています。

三が日の混み合う時期を避けて、松の内が明けてからゆっくりお参りする、という人もいます。喪中の参拝の考え方は、身内の不幸のあとに他人の葬儀や厄払いへ行ってもいい?でも紹介しています。

お寺に正月のあいさつをしない時の伝え方

毎年、菩提寺に新年のあいさつに行っている家もありますよね。『喪中だから行かないほうがいいのかな、お寺に連絡は必要?』と迷う方もいるはずです。

お寺への新年のお参りは、宗派や地域で考え方が分かれます。気になる時は、四十九日の法要などで顔を合わせた時に、正月のあいさつをどうするか聞いておくと安心です。

聞きたいこと聞き方の例
新年のあいさつ「今年は喪中ですが、年始のごあいさつはどうしたらよいでしょうか」
初詣のお参り「お正月にお参りに伺ってもよいでしょうか」
法要の予定「年明けの法要の日程を相談させてください」

お正月飾りとおせち

門松やしめ飾り、鏡もちなどのお正月飾りは、新年を祝うためのものなので、喪中は控えるのが一般的です。

おせちについては、日本郵便のコラムで、お祝いの意味を控えた喪中用のおせちを販売する百貨店や食品メーカーもあると紹介されています。紅白のかまぼこや鯛など、お祝いの色が強いものを外して、普段のごちそうとして食べる家庭もありますよ。

正月前に家族で話しておきたいこと
  • お正月飾りを出すかどうか
  • おせちを用意するか、普段の料理にするか
  • 初詣に行くか、時期をずらすか
  • 親族の集まりをどうするか
  • 年賀状が届いた相手への返し方

年越し・クリスマスは、どう過ごせばいい?

身内の不幸があった年の年越しやクリスマスは、気になるけれど調べてもはっきりしない、という方が多いですよね。

年越しは、静かに家族で

年越しは、新年を祝う行事ではなく、一年の終わりを過ごす時間です。家族で食事をしたり、テレビを見たりして静かに過ごせば大丈夫です。

年明けの瞬間に「あけましておめでとう」と言い合うのは控えて、「今年もよろしくね」と声をかける家庭もあります。

喪中のクリスマス

身内の不幸のあとのクリスマスについて、決まった作法はありません。神社やお寺の喪中の考え方とは別の行事なので、家庭ごとに考えて大丈夫です。

『子どもが楽しみにしているのに、やめるべき?』と迷う方もいるはずです。ケーキやプレゼントは家族の中だけで楽しみ、にぎやかなパーティーや飾りつけは控えめにする、という形をとる家庭もあります。

迷った時の考え方

クリスマスを家族で過ごすことは、故人をしのぶ気持ちと矛盾しません。親族の中に気にする人がいる時は、写真をSNSに載せるのを控えるなど、外に見える部分だけ気をつけておくと安心です。

年末に親族が集まる時のひと言

年末年始は、親族が実家に集まる時期でもあります。喪中の年は、集まった時のあいさつに少し迷いますよね。

例えば、こんなやりとりなら自然です。

「今年はいろいろあったけど、みんな来てくれてありがとう」

「こちらこそ。今年もよろしくね。お線香をあげさせてもらってもいい?」

集まった時に故人の思い出話をするのは、悪いことではありません。お祝いの言葉だけを控えて、いつもどおり顔を合わせられれば十分です。

正月休みの旅行や帰省は

正月休みの旅行や帰省も、決まった作法があるわけではありません。忌中のうちは、法要や手続きがあるので予定を入れすぎないほうが安心です。

忌明けしていれば、家族で相談して決めて大丈夫です。友達から旅行に誘われた時の断り方は、友達に身内の不幸を伝える時の例文も参考にしてみてください。

身内の不幸があった正月で、よくある相談

ここでは、身内の不幸があった年の正月について、よく寄せられる相談を要約して紹介します。

今年身内が亡くなったら、来年の初詣は控えないといけない?

春ごろに義理の親が亡くなり、翌年の初詣をどうしたらいいか、という相談はとても多いです。

結論から言うと、正月の時点で忌明けしていれば、神社への参拝を控える必要はないとされています。神社本庁も、五十日を過ぎれば原則として参拝を再開して差し支えないと説明しています。

初詣で迷った時

忌明けしているなら、お祝いムードが落ち着いた時期にお参りする方法もあります。地域の慣習が気になる時は、氏神さまの神社に聞いてみると安心です。

正月のおせちは、まったく食べてはいけない?

年賀状や初詣、お正月飾りは控えるけれど、おせちはどうしたらいいのか、という相談もよく見かけます。

おせちは控える家庭もあれば、お祝いの意味が強い料理を外して食べる家庭もあります。日本郵便のコラムでも、家族でお正月の食事を楽しむものと考えて気にしない家庭も少なくないとされていますよ。

正月に、身内に不幸があった人に会う時のあいさつは?

『あけましておめでとう、と言っていいのかな』と迷う方もいますよね。

身内に不幸があった人には、「あけましておめでとう」は使わず、「今年もよろしくお願いします」とだけ伝えれば大丈夫です。相手に声をかける時の言葉は、友達・同僚・上司の身内の不幸にかける言葉でも例文を紹介しています。

よくある質問

身内の不幸があった年のお正月に、お年始のあいさつ回りはしてもいいですか?

新年を祝うあいさつは控えるのが一般的とされています。親族の集まりに顔を出す時も「あけましておめでとう」は使わず、「今年もよろしくお願いします」と伝えれば大丈夫です。

喪中はがきを出し忘れた相手から年賀状が届きました。どうすればいいですか?

松の内が明けてから立春までに届くよう、寒中見舞いで返すのが一般的です。年賀はがきは使わず、お祝いの言葉を入れずに、喪中で年頭のあいさつを控えたことを伝えましょう。

身内の不幸があった年の年越しに、年越しそばを食べてもいいですか?

年越しは新年を祝う行事ではないので、普段どおりの食事として食べる家庭もあります。気になる時は、家族や親族で相談して決めて大丈夫です。

神棚はいつまで封じておけばいいですか?

神社本庁は、一般的には忌が明ける五十日の間、神棚のおまつりを控えるとしています。地域の慣例がある時はそれに従うのが適切とされているので、迷ったら近くの神社に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 身内の不幸があった年の正月は、新年を祝うことだけを控えて家族で静かに過ごす
  • 喪中はがきは11月下旬から12月上旬に届くように出す
  • 12月以降に亡くなった時や年賀状が届いた時は、寒中見舞いで返す
  • 神社の初詣は忌明け後なら差し支えないとされ、お寺は宗派や地域で考え方が分かれる
  • 年越しやクリスマスは決まった作法がなく、家庭ごとに考えてよい

喪中・忌中に控えたいことを一覧で確かめたい方は、身内の不幸の時にやってはいけないこともあわせて読んでみてください。

身内の不幸ドットコム

身内の不幸ドットコム 編集部

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