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身内の不幸があったばかりなのに、知人の訃報が届いたり、予定していた厄払いの時期が来たりして、戸惑っている方もいるかもしれません。心よりお悔やみ申し上げます。
結論から言うと、身内の不幸のあとでも他人の葬儀へ参列すること自体を禁じる公式な決まりはありません。神社へのお参りや厄払いだけは、忌(いみ)の期間を過ぎてからにするのが一般的とされています。
この記事では、葬儀・お寺・神社のそれぞれについて、忌中と忌明け後で分けた判断表と、迷った時の確かめ方をお伝えします。
身内の不幸のあと、他人の葬儀に参列してもいい?
自分が喪中や忌中でも、他人の葬儀やお通夜に参列してはいけないという公式な決まりは見当たりません。気になる時は、相手の家の考え方や地域の習わしに合わせて、参列の形を選べば大丈夫です。
『喪中の自分が行ったら、相手の家に失礼かも』と心配になりますよね。
実は、喪中の人が他人の葬儀へ行ってよいかを定めた業界団体や宗派の公式な説明は、今回の調べでは見つかりませんでした。だからこそ、地域や家ごとに考え方が分かれやすいんです。
まず言葉を確かめておきましょう。忌中は、近親者の喪に服して身を慎む期間のことで、辞書では普通は亡くなってから49日間とされています。喪中は、それより長く喪に服している期間を指します。
| 気持ちの引っかかり | 考え方の目安 |
|---|---|
| 喪中の自分が行くのは失礼では | 決まりはないので、故人とのお別れを大切にしていい |
| 不幸が重なるようで縁起が気になる | そう考える人もいる。気になるなら弔電や香典で気持ちを伝える |
| 相手の家がどう思うか分からない | 共通の知人や相手の家の人に、さりげなく聞いてみる |
| 自分の家の法要と日が重なる | 自分の家の法要を優先し、別の形でお悔やみを伝える |
例えば、自分の祖父が亡くなって三週間ほどのころに、会社の取引先の方の訃報が届いた場合を考えてみましょう。
仕事上のお付き合いで参列するのは、ごく自然なことです。ただ、気持ちが落ち着かない時期なら、上司に相談して弔電や香典で済ませる形にしても構いません。
相手との関係で、参列の形を選ぶ
他人の葬儀といっても、相手が親しい友人なのか、仕事の付き合いなのかで気持ちは変わりますよね。
参列するか迷った時は、相手との関係から考えてみると決めやすくなります。
| 相手との関係 | 選びやすい形 |
|---|---|
| 親しい友人・恩師 | できれば参列して、最後のお別れをする |
| 会社の同僚・上司の家族 | 職場の決まりに合わせて、参列か香典を選ぶ |
| 取引先 | 上司に相談し、会社として弔電や香典を出す形もある |
| 近所の方 | お通夜か告別式のどちらか一方に参列する |
全互協の案内では、故人とそれほど親しくなかったら告別式に参列するだけでいいとされています。お通夜と告別式の両方に出なくても、気持ちは十分に伝わります。
忌中と忌明け後で分けて考える判断表
ここが大事なところです。身内の不幸のあとに迷う行き先は、他人の葬儀・お寺・神社の三つに分かれます。
それぞれ考え方が違うので、忌中(仏式なら四十九日まで、神道なら五十日まで)と、忌明けのあとで分けて見てみてください。
| 行き先 | 忌中(四十九日・五十日まで) | 忌明けのあと(喪中) |
|---|---|---|
| 他人の葬儀・お通夜 | 決まりはない。気になるなら弔電や香典で | 参列して構わない |
| お寺へのお参り・法要 | 宗派や地域で考え方が分かれる | 参ることが多い。新年は控える考え方もある |
| 神社へのお参り | 控えるとされる | 原則として再開してよいとされる |
| 神社での厄払い | 控えるとされる。やむを得ない時はお祓いを受けてから | 受けてよいとされる |
| 初詣 | 神社は控えるとされる | 神社も行けるが、祝いの雰囲気が落ち着いてからにする人もいる |

表の「控えるとされる」は、神社本庁などの説明にもとづく一般的な考え方です。地域や宗派、家の習わしによって違うので、迷ったらお寺(神社)や家族の年長者に聞いてみてください。
忌中や喪中の対象になる親族の範囲も、家や地域で考え方が違います。どこまでを身内と考えるかは、身内の不幸はどこまで?叔父・叔母や祖父母の場合で親等の数え方と一緒に紹介しています。
身内の不幸のあとの厄払い・神社参りはいつから?
厄年に当たっていて、厄払いを予定していた方も多いはずです。
結論から言うと、神社での厄払いは神社へのお参りと同じなので、忌の期間を過ぎてから受けるのが一般的とされています。
神社本庁の「服忌について」では、「忌」は故人の祭りに専念する期間、「服」は哀悼の気持ちを表す期間と説明されています。そして、忌の期間には神社の参拝や神棚のおまつりも控えるとされています。
特に慣例がない場合には、五十日祭までが「忌」の期間、一年祭(1周忌)までを「服」の期間とするのが一般的です。
出典:神社本庁「服忌について」
つまり、50日を過ぎれば、原則として神社の参拝やおまつりを再開して差し支えないと考えられているんです。
厄払い固有の公式説明は見当たりませんが、神社で受けるものなので、この考え方に沿うのが自然です。
- 亡くなった日から数えて、五十日(仏式なら四十九日)がいつになるか確かめる
- 地域や家に決まった習わしがあるか、家族の年長者に聞く
- 厄払いを受けたい神社に、身内に不幸があったことを伝えて日程を相談する
- 忌が明けてから厄払いを受ける
『厄年の節分までに受けたいのに、忌の期間と重なってしまう』という方もいますよね。
神社本庁は、忌の期間中でもやむを得ない場合は、お祓いを受けてから参拝するのがよいとしています。どうしても日程が動かせない時は、神社に事情を話して相談してみてください。

「身内の不幸が続くのは何かのせい」といった話を耳にすることがあるかもしれません。厄払いは、気持ちを整えて新しい一年を迎えるための行事と考える人が多いものです。時期は焦らず、忌が明けてから落ち着いて受けて大丈夫です。
お寺へのお参りや初詣はどう考える?
お寺については、神社ほどはっきりした目安はありません。
曹洞宗の公式サイトのよくある質問では、喪中の寺院への参拝は「新年のお詣りは避ける」という考え方と「特に避けることは無い」という考え方があると紹介されています。神社については「四十九日までは避ける」「その年は避ける」など、さまざまだとしています。
- 宗派や地域で考え方が分かれる
- 迷ったら菩提寺(家が付き合っているお寺)に聞く
- 法要でお寺に行くのは自然なこと
- 忌の期間は控えるとされる
- 忌明けのあとは再開してよいとされる
- 迷ったら氏神様(地元の神社)に聞く
浄土真宗では、忌中や喪中の考え方が異なるとされることもあります。ただ、これも家やお寺によって違うので、菩提寺に確かめておくと安心です。
お彼岸やお盆のお墓参りも、故人や先祖を供養するためのものです。そのため、喪中でも控えずに家族で手を合わせに行くと考える家もあります。
初詣は、新年を祝う行事という意味合いも強いですよね。忌明けのあとでも、祝いの雰囲気が落ち着いてから参る人もいます。
喪中のお正月の過ごし方は、身内の不幸があった年の正月・年越しでくわしく紹介しています。
喪中に他人の葬儀へ参列する時に気をつけたいこと
参列すると決めたら、いくつか気をつけておくと、相手にも自分にも負担がかかりません。
『喪中だと伝えたほうがいいの?』と迷う方もいるかもしれません。こちらから言う必要はありませんし、相手の家は自分たちのことで手一杯です。
- 自分の家の法要や納骨の日と重なっていないか確かめる
- 相手の家が家族葬で、参列を辞退していないか確かめる
- お悔やみの言葉は短くまとめ、重ね言葉を避ける
- 体力や気持ちに余裕がない時は、弔電や香典で気持ちを伝える
受付やご遺族へのあいさつは、こんな形で十分です。
「このたびはご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます」
「お忙しいところ、ありがとうございます」
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の案内でも、お悔やみはなるべく短く簡潔にとされています。かける言葉に迷う時は、友達・同僚・上司の身内の不幸にかける言葉も参考にしてみてください。
「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。身内の事情でお伺いできず、申し訳ありません。ご家族の皆さまもどうかご無理をなさいませんように」
自分の家の四十九日や納骨の段取りがまだ決まっていないと、他の予定も立てにくいですよね。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、法要の日取りや段取りで慌てずにすみます。
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身内の不幸のあとの参列・お参りでよくある相談
身内の不幸のあとの参列やお参りについては、似た悩みを抱える方が多いようです。よく見かける相談を三つ取り上げます。
身内の不幸から三週間、知人の葬儀に出てもいい?
身内が亡くなって三週間ほどのころに、知人の葬儀の知らせが届いたという相談です。
結論から言うと、出席して問題ありません。参列を禁じる公式な決まりは見当たらないので、故人とのお付き合いを大切にしていいんです。
ただ、まだ忌中の時期なので、気になるなら家族の年長者や地域の習わしを確かめておくと安心です。
親の葬儀のあと、何日たてば他人のお通夜に行ける?
親の葬儀を終えたばかりで、何日たてば他人のお通夜や告別式に行けるのか、という相談もあります。
何日たてばいいという決まった日数はありません。仏式なら四十九日、神道なら五十日を一つの区切りとして、それまでは控える家もあれば、気にせず参列する家もあります。
迷った時は、自分の家のお寺や親族に「この日に知人のお通夜があるのですが」と聞いてみてください。
年末に身内が亡くなったけれど、今年の厄払いはどうする?
年末に身内の不幸があり、年が明けて本厄の厄払いに行けていない、という相談です。
神社の厄払いは、忌の期間(五十日)を過ぎてから受けるのが一般的とされています。年末に亡くなった場合でも、忌明けのあとに神社へ相談すれば受けられることが多いです。
どの相談も、答えは「決まりより、地域・宗派・家の習わし」です。迷った時は、お寺(神社)や家族の年長者に一言聞いてみると、気持ちよく動けます。
喪中にやらないほうがいいことは、身内の不幸の時にやってはいけないことでまとめています。
よくある質問
身内の不幸のあと、他人の葬儀に香典を出してもいいですか?
出して構いません。喪中だから香典を控えるという公式な決まりは見当たりません。相手の家が香典を辞退している時は、その意向に合わせましょう。
厄払いと身内の不幸が重なった時は、どちらを優先しますか?
神社での厄払いは、忌の期間を過ぎてから受けるのが一般的とされています。どうしても日程が動かせない時は、神社に事情を話して相談してみてください。
喪中にお寺へ法要に行くのは問題ありませんか?
法要でお寺に行くのは自然なことです。新年のお参りなどは宗派や地域で考え方が違うので、菩提寺に確かめておくと安心です。
忌中かどうかは、どう数えればいいですか?
仏式なら亡くなった日から四十九日、神道なら五十日までを忌とするのが一般的とされています。地域の習わしがある時はそちらに合わせます。
喪中に神棚のおまつりはどうすればいいですか?
神社本庁の説明では、多くの場合、神棚の前に白い半紙を貼るなどして、忌が明けるまでの間おまつりを一時的に控えるとされています。忌明けのあとは、ふだんどおりのおまつりに戻します。
まとめ
- 身内の不幸のあとに他人の葬儀へ参列することを禁じる公式な決まりは見当たらない
- 神社へのお参りや厄払いは、忌の期間(五十日)を過ぎてからが一般的とされる
- 忌中でもやむを得ない時は、お祓いを受けてから参拝するのがよいとされる
- お寺へのお参りは宗派や地域で考え方が分かれるので、菩提寺に聞く
- 迷った時は、地域・宗派・家の習わしを家族の年長者やお寺(神社)に確かめる





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